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【セミナーレポート】敷島製パンが目指す安定物流の実現~ドライバー不足への対応とCO2削減の事例〜

2024/07/23

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コラム

2023年4月、敷島製パン株式会社様(以下敷島製パン様)の物流改革事例を紹介するオンラインセミナーを開催いたしました。
敷島製パン様は、事業の中心である製パン部門をはじめ、「食」に関わる幅広い分野で事業を展開されており、「事業を通じて社会に貢献すること」を経営理念とし、社会課題の解決に向けたさまざまな活動を推進されています。

当記事では、物流部部長 今西様のお話をもとに、敷島製パン様の物流改革について、Loogiaの導入に至った経緯や導入効果、今西様からみたLoogiaの評価などを交えてご紹介します。

敷島製パン様の「物流」について

敷島製パン物流の流れ

敷島製パン様では、注文から納品までのリードタイムは基本的に1日から2日となっており、お取引様からの注文に応じて、生産、店舗ごとへの仕分け、配送、納品の作業を行われています。
配送パターンには、工場や物流拠点間を配送する「幹線便」、主にコンビニエンスチェーン等のセンターへ配送を行う「センター便」、お取引様の店舗へ直接納品を行う「店舗配送」の3つがあり、現在はこの「店舗配送」の工程にLoogiaをご活用いただいています。

Loogiaの導入に至った経緯

1.自社課題への対応として、配送コース効率化の取り組みを開始

導入経緯

敷島製パン様では、物流課題として、納品規制の強化や店舗数の増加による配送効率の低下や、ドライバー不足による安定物流への不安などを抱えていらっしゃいました。また、CO2排出量削減など環境負荷低減への取り組みも推進されており、こうした課題や取り組みへの対応として配送コースの効率化が必要であると考えられ、コース改善に向けた取り組みを開始されました。

2.配送コースの編成を行う中で課題が顕在化

導入経緯2

配送コースの効率化に向けコース編成を進める中で、配送コース作成業務の属人化や、コースの作成作業に多くの時間を要すること、さらに、配送コースの改善を行ったとしても、実際にそのコースで走行可能かどうかの判断が難しいといった課題が顕在化しました。
また、敷島製パン様では「店舗配送」の工程については各エリアの物流企業様にアウトソーシングをされているため、ルート配送のコースも委託先で作成されていました。そのため、荷主である敷島製パン様と委託先双方での調整が困難で、効率化がなかなか進まないというジレンマもありました。

3.課題解消に向けた目標を設定し、Loogiaの導入で配送コース効率化へ

配送コースの編成過程で明らかになった課題を解消するため、まずは配送コースの作成をどのように行っていくのか目標を明確にされました。配送コースの作成を「誰でもできるよう、なるべく人の手がかからない、計算結果が見える形で」行うことができるよう、配送コース改善に向けた検討が進んでいきました。
敷島製パン様と委託先双方での調整が困難という点については、やはり委託先だけに配送コースの改善をお願いしても、店舗への納品時間等については敷島製パン様側での調整が必要となるため、片方だけに任せきりにしないという点を目標とされました。
委託先とより協働しやすい環境を作るため、まず荷主である敷島製パン様がLoogiaを導入されました。ルート効率化に向けた取り組みは、敷島製パン様、委託先、オプティマインド三社で連携しながら進めました。

Loogiaの導入効果

プロジェクト

これまで、配送コースの効率化に向け8つのプロジェクトが進められてきましたが、そのうち4つのプロジェクトは完了、その他4つのプロジェクトは進行中となっています。
完了した4つのプロジェクトについては、すべてのプロジェクトで敷島製パン様が求めていたCO2排出量の削減が達成され、コスト削減と走行距離の削減も実現されています。
今後も順次他のエリアへ拡大予定であり、新たなプロジェクトの検討が進められています。

Loogia活用のための工夫

敷島製パン様では、独自のマニュアル作成や勉強会の実施など、システムを円滑に活用できる人材の育成に向けた活動を積極的に進められています。

勉強会の様子

敷島製パン株式会社 今西様による、Loogiaの評価

良かった点

Loogiaを導入して良かったと評価いただいた点は、まず、今までの考えでは思いつかなかった、新しい配送コースの作成が可能になったことです。
また、Loogiaで作成したルートを実際にテスト走行したところ、シミュレーション結果と実際の走行にほとんど相違がなく、これがすごいと感じ精度の高さを評価いただきました。通常であれば何度もテスト走行を行う想定でしたが、その時間を大幅に削減することができたため、実際に運用するまでの時間の短縮にもつながりました。また、Excelファイルだけで元データを作成することができるため、誰でも扱いやすいという点も良いところと好評いただいています。
ナビアプリなど、実際の配送で活用できる機能もあり、テスト走行やドライバーさんの教育の際にも大変便利だと感じていただいています。

Loogiaを使用して困った点

困った点

困った点としては、配送先のデータ作成に時間がかかったところでした。基本的には配送先の店舗の位置は住所で登録しますが、実際の納品口などを指定するためには緯度・経度など詳細な設定が必要となるため、データの作成に時間がかかってしまいました。
また、配送コースが大幅に変わるケースもあるため、道がわからないドライバーさんへの教育にも時間がかかりました。
現場からの意見として、Loogiaには試算結果を手動で修正できる機能がありますが、修正をし過ぎると収拾がつかなくなり、いつルートの作成を終わりにしたら良いのかわからなくなってしまうという声もありました。
また、荷主側としては効率化のために配送先をできるだけ詰め込みたいという思いでコースを作成したことで、実際の運用の場面ではドライバーさんへの負担が想定以上に増えてしまい、大変だという意見もありました。

今西様からのメッセージ

敷島製パン様でのLoogiaの取り組みは2020年から始まっていたのですが、最初は「Loogiaをどのように使ったら良いのだろう」「手を出すのが怖い」という思いがあり、実際に運用するまでには時間がかかってしまいました。しかし、ある時「とりあえずやってみよう」「失敗してもいいから運用まで進めていこう」と取り組んだ結果、思いの外、良い効果が出ました。効果が出たことで、Loogiaという言葉とともに配送ルート効率化に向けた活動も、社内そして委託先へと浸透していったと感じています。

さいごに

いかがでしたでしょうか。弊社ではLoogiaの活用事例や物流業界むけの情報など、幅広く発信しております。下記の最新情報ページより各種お知らせやお役立ち記事をご覧いただけます。
https://loogia.jp/news/

また今回の敷島製パン様のように配送効率、人手不足、CO2削減などに課題がございましたら、随時Loogiaの活用についてのご相談を承っております。
「とりあえずやってみよう」から始めるられるよう、弊社もサポートいたしますのでお問合せをお待ちしております。

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配車業務の属人化やドライバー不足など、ラストワンマイルの配送現場で起きている様々な課題に対して、Loogiaを利用してどのように解決できるかを紹介します。

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