近年複雑化する物流の課題解決に向けた強力な方法として注目される「物流コンサルティング」。本記事では、物流コンサルティングを活用するメリットや、依頼する会社の選定のポイントを解説します。また、ロジスティクスの効率化を支えるITシステムの導入課題を解消し、競争力を高めるためのヒントも紹介していますのでぜひご覧ください。
物流コンサルティングとは?
物流コンサルティングとは、物流・ロジスティクスにおける課題を解決し、効率を最大限に引き上げるための専門的なアドバイスと実践支援を行うサービスです。
物流業界では、輸送コストの増加、労働力不足、さらにはITシステム導入による業務の複雑化といった課題が深刻化しています。これに対し、物流コンサルタントは、業界知識や実績に基づいて、最適な戦略を積極的に提案し実行を支援します。
複雑化・深刻化する物流課題の解決へのニーズが高まる中で、物流コンサルティングは企業の競争力強化に欠かせない存在となっています。
物流コンサルタントについてはこちらもご参照ください。
https://loogia.jp/news/logisticsconsultant/
物流コンサルティングの主なサービス内容
物流コンサルティングのサービス内容として代表的なものをご紹介します。
サプライチェーンの最適化
物流拠点の集約・最適化や物流センターの構築など、サプライチェーン全体の体制構築を支援します。
コスト削減
配送ルートの見直しや車両運用の効率化、在庫戦略の最適化などにより燃料費や委託費、人件費等のコスト削減を支援します。
システム導入支援
物流領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)による物流業務の効率化や適切な配送・在庫管理等の精度向上を支援します。
プロセス改善
倉庫や物流センター内での業務プロセスを分析し、課題を発見・改善することで業務効率の向上を支援します。
物流コンサルティングを依頼するメリット
物流コンサルティングを依頼することで得られるメリットとしては下記5つが挙げられます。
1.物流課題が明確になり、解決方法がわかる
物流課題を改善するためには、まず改善すべきポイントを適切に把握することが大切です。
しかしながら、潜在的な自社の課題を特定するのは簡単ではありません。
他社事例や業界特性を含めた専門的な知見を持つコンサルタントであれば、物流課題を具体的に特定し、実際の改善につなげることが可能です。
さらに物流コンサルタントは、課題解決に向けた手段を豊富に持っています。自社の課題に合わせた解決手法を提案し、実行のサポートをしてもらえます。
2.輸送効率の向上とコスト削減を実現できる
配送ルートの最適化や積載効率の改善を図り、コストを削減する提案が期待できます。
配送ルートや積載方法などは属人化していることも多く、また考慮すべき要件も複雑なため、その改善には深い知識やノウハウが必要となります。
輸送効率向上はコスト削減に大きなインパクトを与える余地のある領域のため、早めに改善に取り組むことでコンサルティングにかけたコストの回収も見込めます。
3.他社・他業界の事例を活用できる
多数のクライアントの課題解決をしている物流コンサルタントなら、他の企業や業界業種で培われた実績やノウハウを活かし、さまざまな視点から戦略・解決策を提示してくれます。
4.ITシステムの導入と活用支援が受けられる
企業規模やニーズに合ったシステムの導入と、現場への適用をサポートしてもらえます。
業務の効率化・自動化やコスト削減に向けてITシステムの導入を検討する企業も多いと思います。
一方で自社にあったITシステムの選定の難しさはもちろん、これまでアナログで管理していた業務のデータ化や、慣れないシステムでこれまで通り業務を遂行しなければならない制約などによりDXの推進が滞ってしまう企業も多くあります。
物流コンサルティング会社は第三者だからこそ、そうした内部の障壁を取り払いながら推進する力を持っています。
5.競争力の強化につながる
品質管理の改善や業務プロセスの最適化により顧客満足度の向上を実現できます。
これは、顧客からの評価やリピート率の向上、ひいてはビジネスの成長に寄与します。
また効率的な物流戦略や最新技術の導入による競合他社への優位性の獲得や、輸送・在庫コスト削減による利益率向上の実現により、競争力強化につながるでしょう。
物流コンサルティング会社の選び方
物流コンサルティングサービスを提供している会社は多くありますが、どこに依頼すればよいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本章では物流コンサルティング会社を適切に選ぶポイントを3つご紹介します。
1.自社の課題を解決できそうか
物流課題は、業界によって大きく傾向が異なります。
業界特有の法令や慣習、特性により直面する物流課題も異なるのです。
例えば医薬品業界は、薬機法の規制が業務量・物流コストの削減を妨げていたり、食品業界は、食品管理の難しさと厳しい納品時期設定が負担となっているなどの課題があります。
コンサルティングと一言で言っても会社により得意とする業界や領域が異なります。
したがって物流コンサルティング会社を選ぶときは、自社の業界・業種について深い知見や豊富な実績があるかどうかを確認しましょう。
2.ニーズに合ったサービスが提供されているか
自社のニーズに合ったサービスが提供されているかを確認しましょう。
物流コンサルティング会社によって、対応可能な範囲は異なります。
大きな分類では現場の物流業務を引き受ける「3PL型」と戦略や企画推進まで担ってもらえる「4PL型」があります。
また顧問契約やスポット契約、成果報酬型契約など、契約形態により受けられるサービスも異なります。
どこまでお任せしたいのかを明確にした上で、相談可能な内容や過去の実績等をチェックして、自社のニーズに合ったサービスが提供されるかを判断しましょう。
3.サポート体制が充実しているか
長期的な改善効果を維持するためのサポートが提供されるかも確認ポイントです。
コストなどの課題は一時的に無理をして数値が改善したとしても、意味がありません。
根本的な課題解決に向けて伴走してもらえるかを意識して選定しましょう。
ITシステムの活用で解決できることも
近年、物流課題を解決するためのITソリューションも多く提供されています。
例としては倉庫管理や在庫管理、輸送計画を効率化するシステムなどがあげられます。
これらのシステムの導入により解決できることもあるため、物流コンサルティングを依頼する前に、現状の物流業務にシステム導入や自動化が適用できるかを検討してみるのをおすすめします。
システムを導入することで、業務の効率化や情報の一元管理、さらには正確なKPI管理が可能になります。特にWMSやTMSを導入することで、物流の可視化が実現し、データに基づいた意思決定をしやすくなります。
物流コンサルティングも提供するLoogia
弊社は創業以来、自動配車システム「Loogia」の提供を行ってきました。
この度、サービス提供の中で培ったノウハウを基に、お客様にさらに寄り添った提案ができる「Loogiaコンサルティング」の提供を開始しました。
Loogiaコンサルティングは、実際の現場で使えるシステムを目指し開発されたLoogiaを活用し、現実的かつ実行可能な改善案を提供できる点を強みとして、課題の特定や目標設定から現場の改善支援まで一気通貫のサービスを提供しています。
また既に大手企業を含む複数の導入実績を持ち、経営戦略に深く入り込みながら、持続可能な物流体制の構築を目指した手厚い提案を行うことで、コスト削減やシステム連携での業務効率向上など、各社の経営課題の解決に貢献しています。
多くの企業において、これからの持続的な事業成長における「物流」領域での改善は大きな課題となるでしょう。
Loogiaコンサルティングは、コストを維持しつつ売上を向上させる配送網の構築や、シミュレーションを活用した物流拠点の統廃合戦略等、幅広くお力添えが可能です。
まとめ
本記事では物流コンサルティングの概要やメリット、選び方をご紹介しました。
近年、物流課題は複雑化しており、それらの解決に向けては専門知識を有するコンサルティングや、ITシステム等の活用が必須となるでしょう。
ITシステム導入は業務効率化等の副次的な効果も多くおすすめですが、提供されているサービスは幅が広く、自社に合ったソリューションを見つけ出すのは難しいこともあります。
弊社のLoogiaコンサルティングでは、物流業界の課題解決に特化して開発されたIT技術を活用し、課題設定から伴走支援をいたします。
物流課題にお困りの方はぜひ下記詳細も併せてご覧ください。