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自動配車における「積載率と時間指定」

2022/01/27

コラム

こんにちは。Loogia事業本部のshikataです。
Loogia事業本部では、自動配車に関する最新情報をはじめとする、物流業界の方々に役立つ情報を配信しています。今回は、自動配車を導入した企業様がほぼ必ず利用される「積載率考慮・時間指定考慮」の機能に関して詳しくご案内します。

配車計画を作成する際、最も配車係を悩ます「積載率」と「時間指定」を、自動配車ではどのように考慮することができるのか?導入をご検討頂いている方に少しでもイメージを掴んで頂けるように、実際の利用画面と共にご案内しますので、是非最後までご覧ください。

1. 積載率について

「積載率向上は難しい」

読者の皆様は常々「できるだけ積載率高く配送したい」と考えていらっしゃるのではないでしょうか。物流業界では、積載率を上げるために様々な工夫が行われています。

①商品カテゴリーの集約
細分化されたカテゴリーを集約することで、1つのオリコン・パレットに多くの商品を入れることが可能になり、無駄なスペースを排除できる場合があります。
②配送エリアの柔軟化
1つの車両が配送できるエリアを狭めてしまっている場合には、車両と配送エリアの紐付け条件を緩和することで、積載率の向上が可能になります。
③温度帯混載・共同配送
うまく荷物条件や配送方面がマッチすれば、車両台数を削減した効率良い輸送を実現できる可能性があります。

企業ごとに様々な工夫が行われていますが、積載率の高い配車計画を人手で行うことは一般的に非常に難易度の高い業務です。皆様も、積載率を上げるために管理することが増え、考えなくてはいけないことがどんどん増えて大変、という状態になっていませんか?

自動配車システムでは、荷量データを元に積載可否を判定した上で、全体の稼働時間が最小になるよう配車を組むことができるため、自動的に積載率が高い配車計画を作成できます。

「荷量考慮機能の使い方」

ご利用方法は簡単です。一覧形式にした配送先の情報に、WMSや受注システムで保持している荷量データをそのまま入れ込むだけです。
荷物種類や企業によっては、「荷量」を複数単位で管理できることが求められる場合もあります。例えばカゴ車数と重量を同時に制御したり、重量と才数を同時に制御したりするようなケースです。最先端の自動配車システムでは、こうしたインプットにも対応することで、現場の実態に即した積載管理が可能になっています。

 

(実際の入力データ例)
サンプル画像  

自動配車では、配車結果における各車両の積載率を一目で確認することができます。結果をエクセルに出力した際、下記画像(一番右)のような形で全体の積載率・車両ごとの積載率を確認することができるため、どのドライバーにどの程度の仕事が割り振られているのかを簡単に管理することができます。


積載率のサンプル画像

「積載率考慮における課題と注意点」

自動配車システムがどのように積載率を考慮するのか、またその際のインプット・アウトプットの形式について、ご理解いただけましたでしょうか。
とは言え、そもそも荷量がデータ化されておらず、配車システムに渡す荷量データを準備できないという企業様もいらっしゃるかと思います。しかし、こうした場合でも、現在配車係の方は何かしらの方法で荷量や件数をイメージして配車計画を組まれているはずです。
弊社では、様々な導入ケースを主導してきたコンサルタントが、企業様ごとの実態を踏まえた自動配車のご提案をさせて頂きますので、まずは是非一度、お気軽にご相談ください。


2. 時間指定に関して

「時間指定は配車における重要要素」

本日もう一つご紹介させて頂く機能は「時間指定考慮」。この機能は、ただ「時間を指定する」以上の効果があるので、ぜひ積極的にご活用頂きたい機能です。
例えば「昼休み以外の時間に配送して欲しい」という顧客の場合、9:00〜11:00、13:00〜17:00のように指定することにより、顧客の希望通りの時間帯に配送し、配送サービス品質の向上に繋げることができます。
また、あらかじめ顧客ごとに適切な時間指定を織り込んで配車計画を作ることができれば、配送先での「待機時間」も減り、ドライバーの残業削減・ストレス緩和に繋がります。昨今のドライバー不足や、2024年に迫っているドライバー残業規制強化に向けて、時間指定を守りながら待機時間の短い配車計画をうまく作ることの重要性は年々高まっています。

「時間指定機能の使い方」

時間指定の考慮を行う際は、配送先ごとの時間指定枠に任意の時間を記入します。最先端の自動配車システムでは、時間指定枠は複数同時に入力することができ、また「11:45〜12:00」等の狭い枠でも指定が可能です。


時間指定のサンプル画像

自動配車システムでは、インプットされたデータを基に「全ての配送先の時間指定を満たし、かつ全体の稼働時間を最小化」するような配車計画を作成するため、必然的に「待機時間の最小化」が図られます。



「時間指定考慮における課題と注意点」

荷量データと同様に、時間指定情報のデータ化は、自動配車導入に際して課題となる場合があります。得意先の時間指定情報や「避けるべき時間帯」(午前中は混雑がひどい等)がデータ化されていない場合、ドライバーや配車係の「頭の中」にしかない情報をデータ化する取組みを並行して進めることが必要となります。
しかし本来、重要な配車要件情報が属人化・暗黙知化している状況は、企業にとって好ましくないはずです。自動配車導入検討を一つの契機としてデータ整備に取り組んでみて頂くことは、「配車の自動化」にとどまらない価値を持つ取組みになる可能性があるのではないでしょうか。

また、時間指定ががんじがらめに設定されている場合には、条件緩和も重要なポイントとなります。厳しすぎる時間指定の下では、いかに工夫して配車を組んでも、効率性向上に限界があるためです。配車効率を改善していくためには、自動配車導入と併せ、得意先や荷主との条件緩和交渉を進めていくことも大切です。



3. 実際の導入事例

実際に積載率考慮や時間指定考慮を使って配車・配送の効率化に成功されている、弊社の自動配車システム「Loogia」の導入事例を簡潔にご紹介します。


株式会社ローソン様(店舗配送)

群馬県前橋市の物流センターから約440店舗のコンビニ店舗に配送するダイヤの最適化を実施。積載率の向上やルート最適化を通して、従来48台の車両で行っていた配送車両の数を「3台削減」することに成功しました。


株式会社シンエイ・ネクサス 様(住宅設備専門商社)

締切時間ギリギリまで注文を受けるため、都度入ってくる「この現場に○時に行ってくれ」という注文を見て毎日頭を悩ませていたが、Loogiaを導入し、時間指定も考慮した最適な配車計画が自動で作成される体制を構築。配車係の方からは「Loogiaのお陰で配車のストレスが減った」という嬉しいお声を頂いています。



4. まとめ

本日は、自動配車における2つの主要機能である「積載率考慮・時間指定考慮」をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。データを入力するだけで積載率や時間指定もうまく考慮して最適な配車計画が作成される自動配車は、現場の配車業務を楽にするだけでなく、配送コストを大きく削減することにも寄与するはずです。

とは言え、配送現場では様々な状況変化があり、配送条件を守るために当初計画を無視して対応せざるを得ない場合等もあるかと思います。こうした場合には現場で柔軟に計画を組み直せることが重要になりますが、自動配車システムLoogiaでは、急な変更に柔軟に対応するための「再計算」機能も兼ね備えています。これはまた別の機会に紹介させて頂きますね。

自動配車導入を検討したい方も、「自社では導入が難しいのではないか」と課題を感じていていらっしゃる方も、経験豊富なコンサルタントが無料でご相談に乗らせて頂きますので、是非一度お気軽にお問い合わせください。

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