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LPガス会社が自動配車システムを導入するべき理由とは?

2022/04/06

コラム

こんにちは。Loogia事業本部のsakikoです。
Loogia事業本部では、自動配車に関する最新情報をはじめとする、物流業界の方々に役立つ情報を配信しています。
今回は「LPガス業界」について深掘りしてお伝えします。

近年、自動配車システム導入を含む「DX」に取り組むLPガス事業者様が増えておりますが、弊社では、複数のLPガス会社様への導入プロジェクトを進める中で、LPガス配送の特徴と自動配車システムの「親和性の高さ」を強く感じています。

そこで、今回の記事では、LPガス業界がどのような点で自動配車システムとの親和性が高いのかをご紹介していきます。

LPGのサンプル画像

LPガス配送の特徴

「予測」に基づいて配送が行われる

LPガス配送では、各顧客を担当する配送員が、前回のシリンダー(ガスボンベ)交換日と、その後の使用量予測から、次にシリンダーを交換すべき日を「予測」して配送していることが一般的です。つまり、荷物の配送日が予め決まっている宅配等とは異なり、配送員が自分で配送日を決めているのです。
予測を間違えて「ガス切れ」が起きてしまうと大きな問題になりますが、他方、交換のタイミングが早すぎると、シリンダーの中に残っている未使用のガスを持って帰ってきてしまうことになり、無駄が生じます。

とは言え、完璧な精度でガス切れ直前のタイミングを当て続けることは不可能であるため、どうしても無駄な稼働が生じ非効率になってしまうことがあります。


配送ルート作成業務の負荷が大きい

LPガス業界では、一つの充填所がカバーする配送エリアがそこそこ大きく、一人の配車係がそのエリア全体を把握することが困難であるため、配送員それぞれが毎日、翌日の自分のルート決めをすることが一般的です。
一人当たりのルート決め作業時間は10~30分程度であることが多いですが、仮に配送員が35名いれば1日あたり最大17時間(8時間稼働の社員2人分に相当)、年間では数千時間という膨大な業務時間が「配送ルートを決める」という業務に割かれています。


配送の属人性が高い

LPガスの配送員は、配送先のボンベ位置や営業時間を把握することは勿論、顧客との関係構築や、効率の良い配送ルートの回り方を習得するため、自分の担当エリアを熟知する必要があります。
こうした各エリアに精通した担当者の育成には一般に数ヶ月〜1年程度の時間がかかるため、LPガス配送業務は属人性が高くなってしまい、担当不在時のカバーをすることも大変なのです。


配送の肉体的負担が大きい

LPガス配送は、一本の重さが数十kgもあるシリンダーを何十本も運搬し、時にはシリンダーをかついで階段昇降もしなければならないなど肉体的負荷の大きい業務であり、配送員の安定的な確保が課題になることもあります。
配送ドライバー不足が課題になっているのはどこの業界でも同じですが、肉体的負荷が大きく、更には全配送員に保安業務資格の取得が求められる特殊性もあるLPガス業界では、他業界よりも一層、今後、配送員の確保が難しくなっていくことが想定されます。

こうした予測を踏まえ、昨今多くのLPガス会社様が、いかに「配送員にとって働きやすい環境」を提供できるか、に気を遣うようになっているように感じられます。

LPG配送のサンプル画像


LPガス配送と自動配車システムの親和性

こうした配送・配車の難しさが特徴であるとして、なぜLPガス配送は、自動配車システムの親和性が高いのでしょうか?
その理由は次の4つの点で説明できます。

  1. 毎日必ずルート作成業務が発生するため、自動化による業務効率化幅が大きい
  2. 既に顧客情報のデータ化が済んでいるケースが多いため、配車のシステム化のハードルが低い
  3. シリンダーという定型化された単位で荷量を扱えるため、積み合わせ計算がシンプルで、システム化のハードルが低い
  4. 同じ訪問先を何度も訪問するため、データを蓄積し活用できる可能性が大きい
    (滞在時間や停車位置、厳密な位置の緯度経度など、自動配車の価値を最大限活用できる可能性がある)

 

自動配車システム導入における注意点

但し、LPガス配送において配車自動化を推進する上では、1つ大きな注意点があります。それは「1日分の配車計画を作れるだけでは業務要件を満たせない可能性が高い」ということです。

世の中の配車システムの多くは「1日分の配送予定から、1日分の配車計画を作成する」ことを想定して設計されていることが多いですが、LPガス配送の計画を作成する際には「今日だけ」を見るのでは不十分で、「明日の予定」「明後日の予定」を同時に考えながらルート作成をすることが求められるケースが多いです。
こうした複雑な要件がある場合には、きちんと「複数日や1週間分の予定を踏まえて」配車計画に落とし込める機能を持った配車システムを選定することが重要になります。

自動配車システム『Loogia』の導入事例

弊社では、多くのLPガス事業者様に自動配車システム『Loogia』をご提供させて頂いておりますが、幾つかの事例をご紹介させて頂きます。


LoogiaのUI画像

関東圏・大手A社

A社では、残量検知端末・需要予測システムと組み合わせて、毎日のルート作成業務にLoogiaを活用されています。
基幹システムと連携した需要予測システムで配送日を決定し、その結果をLoogiaに渡し自動配車したのち、配送員端末に配信するという仕組みを構築することで、配送ルート作成業務の完全自動化を達成しました。
同社でのLoogia導入においては、最初は数台の配送車両のみでLoogiaの精度や効率性の検証が開始され、その後1年間以上のシステム開発期間を経て、全社展開を完了されました。現在では数百名の配送員が、毎日Loogiaの作成したルートに則って配送を行っています。

同社は、配送員の方々が少しでも楽に働ける環境づくりを目指し、デジタル技術を活用した様々な業務改善に取り組まれています。


東海圏・大手B社

B社は、社内の配送システム刷新のタイミングに合わせて自動配車の導入を決断されました。新しい配送システムとLoogiaをシステム連携することで、毎日最適な配送ルートが自動で作成される仕組みの構築を進められています。
システム選定に際しては、複数の配車システムを候補として検討が行われましたが、作成されたルートを実際に試走してみる中で「圧倒的に精度が高かった」点を評価頂き、最終的にLoogiaの導入を決定されました。

同社は現在、LPWAを活用するリアルタイム検針の仕組みの展開も進められており、リアルタイム残量検知と自動配車の組み合わせた更に効率的な配送業務フローの構築を進められる予定です。


おわりに

今回は、LPガス配送の特徴と、どのような点で自動配車システムとの親和性が高いのかについてご紹介しました。
LPガス会社が配車自動化をすることによって得られるメリットの大きさについて少しでもイメージを膨らませて頂けたのであれば幸いです。

当社の提供する自動配車システム『Loogia』では、1週間分のガス切れ予定日情報から最適な配送計画を作成する「週間計画」機能など、LPガス配送の効率化を実現する様々な機能の実装が進んでおります。
LPガス配送の効率化事例に精通したコンサルタントが無料でご相談に乗りますので、是非一度、自動配車のご検討をされてみてはいかがでしょうか。

また、今後このように業種ごとの深堀りをした記事も配信していく予定です。「XX業界についての情報や事例を聞きたい」といったご要望がございましたら、お気軽にメッセージを頂ければ幸いです!

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