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「配車のデジタル化」が物流改善の要になる?デジタル化のメリットを解説

2024/05/15

デジタル配車トップ画像

コラム

配車のデジタル化は、配車・配送業務の効率化を進める上で重要な取り組みの一つです。配送先や荷量に合わせ車両やドライバーの割り当てを行う配車作業をデジタル化することで、より最適な配送計画の作成や配車・配送業務の効率化が可能となります。
当記事では、配車のデジタル化について、その背景や利点、推進のポイント等を解説していきます。

今、なぜ配車のデジタル化が必要なのか?

物流業界ではこれまでも、長時間労働や価格競争に伴う厳しい取引環境・雇用環境などが問題とされており、トラックドライバーをはじめとした物流分野の人手不足の深刻化が懸念されてきました。さらに昨今では、2024年問題への対応や脱炭素化に向けた取り組みなども求められており、このまま物流の効率化が進まなければ、輸送能力のさらなる低下により、物流ネットワークの維持が困難となることが危惧されています。

物流の効率化を妨げる要因の一つとして、物流業務のデジタル化がなかなか進まないという点が懸念されており、この課題解消に向けた取り組みが各企業に求められています。
経済産業省では、物流効率化の推進に当たり「デジタルサービスの活用」を有効な手段の一つであるとし、「荷主・物流事業者のための物流効率化に資する『物流デジタルサービス』事例集」を作成し、荷主・物流事業者双方に対し「デジタルサービスの活用」の検討を促しています。


参考資料:経済産業省 商務・サービスグループ 物流企画室“「荷主・物流事業者のための物流効率化に資する『物流デジタルサービス』事例集」”
デジタル配車画像1

配車業務においては、現在でも、ホワイトボードや紙、ペンを用いたアナログ方式での作業を行う企業も少なくありません。次項でも詳しく解説しますが、アナログな配車を行うことで、データの一括管理や共有、業務効率化の推進が困難となる場合もあります。

配車のデジタル化は、アナログな配車における課題を解消し、短時間での最適な配送計画の作成や、配送データのデジタル上でのトータル管理を可能とすることで、業務の効率化や生産性向上の実現につながると期待されています。

アナログな配車における課題とは?

物流効率化に向けた取り組みが推進される中、配車業務においては、従来のアナログ方式での作業が行われることも多く、下記のようなアナログな配車に特有の課題を抱える企業も少なくありません。

物流課題のブラックボックス化

アナログな配車では、配車・配送に関わる各種データの一括管理が難しく、全体を見通して計画の良し悪しを判断することが困難となります。それゆえに、何が自社の効率化を妨げる課題となっているのか、分析しようとしてもできないという状況に陥ることもあります。
2024年4月の働き方改革関連法施行により、物流事業者、荷主企業双方に物流の適正化や生産性向上に向けた取り組みが求められています。そのためにも、物流課題のブラックボックス化を避け、実態把握を進めることが重要であるといえるでしょう。

紙文化特有のリスクの発生

物流業界は他業界と比べても、より強く紙文化が根付いており、それに伴うリスクが物流現場の業務圧迫へとつながると懸念されています。
バックオフィスだけでなく、ドライバーや倉庫管理などの物流現場においても、紙ベースでの書類の作成に時間を取られ、本来の業務の妨げとなるケースも少なくありません。

紙による情報管理では、情報の収集や検索、内外部とのデータ共有が難しく、業務の効率化を進める上で大きな課題となることもあります。また、破損や紛失の際のデータの復旧が難しく、セキュリティの脆弱性も懸念されています。
さらに、業務を紙ベースで行わなければならないため出社が必須であり、テレワークが進まないなど、効率的な働き方や多様な働き方の実現を妨げる要因の一つにもなっています。

時間の浪費

配送計画を作成する際には、車両台数や時間指定など非常に多くの複雑な条件を考慮しなければならず、アナログな配車では膨大な時間を費やして作業をする必要があります。
また、配送計画作成に必要なデータの収集や作成した計画の共有にも多くの時間を費やすため、アナログでの配車作業が他の業務に充てるべき時間の圧迫へとつながると懸念されます

配車をデジタル化するメリットとは?

業務の透明性が向上

データの一括管理が可能に

配車のデジタル化においては、データをデジタル形式で保存します。従来のアナログな配車では困難であった、データのやり取りや分析が容易となり、複数拠点のデータを本部で一括管理することで、配車・配送業務の透明性が向上します。
全体を通して、配送実績や車両走行実績、運行日報などのデータ分析が可能となることで、自社の物流課題のブラックボックス化を避け、業務改善に向けた施策の検討も円滑に行うことができるでしょう。
また、客観的で正確な数字をもとにしたデータの活用により、業務改善に向けた議論の場面でも、上層部や物流現場とのスムーズな対話につながることが期待できます。


情報共有が容易に

配車のデジタル化では、配車の割り当てから完了までの全過程を記録し、関連データを保存することで、「誰が、いつ、どこで、何をしたのか」が明確となります。アナログな配車では、ホワイトボードなどの利用により一時で消されてしまっていた配車内容についても、誰でも好きなタイミングで確認することができます。
さらに、アプリやオンライン上の仕組みを活用することで、配車計画の共有を即座に行うことも可能となります。

紙文化特有のリスクを抑制

配車のデジタル化により、紙媒体をデジタルデータに変換することで、紙文化特有のリスクの抑制を図ることができます。

株式会社インフォマートは、2023年11月に「物流業界の2024年問題に関する実態調査」を行い、その中で物流業界における「紙の書類」の現状と電子化による効果について、以下のようなアンケート結果を明らかにしています。


デジタル配車 インフォマートアンケート結果画像
デジタル配車 インフォマートアンケートグラフ
出典:株式会社インフォマート“物流業界の404名に聞いた2024年問題に関する実態調査”

このアンケート結果からわかるように、紙媒体のデジタルデータへの変換は、現場・事務業務の効率化やセキュリティの強化につながっています。また、印紙や郵送代など、紙文化に特有のコスト削減にも効果があるということがわかります。
さらに、残業時間の削減やテレワークへの対応など、勤務形態の改善にも効果があり、効率的な働き方や多様な働き方に向けた取り組みの一助になると考えられます。

最適な配送計画作成による、コスト抑制・環境負荷軽減

アナログ方式では膨大な時間を要していた配車作業をデジタル化することで、より短時間で最適な配送計画の作成が可能となります。配車作業の時間が短くなることで、他の業務への時間の確保が可能となり、配車担当者の業務負荷を軽減することができます。
また、最適な配送計画の作成は、ドライバーの労働時間や走行距離の削減につながり、物流コストの抑制も可能となります。
さらに、車両の走行時間や距離の削減は、CO2排出量の削減にもつながります。


デジタル配車画像2

配車のデジタル化にむけて

物流業において配車・配送業務は必須の業務であり、物流の効率化を進める上で、配車のデジタル化は一つの要となるといえます。
しかし、デジタル化の推進には、コストや既存の業務フローとの適合性など多くの課題があります。また、円滑にデジタル化を進めるためには、物流現場の理解を得ることも必要不可欠となります。
そのため、デジタル化に向けては、まず自社の業務課題と目標を明確にし、それを社内全体で共有した上で検討を進めていく必要があるでしょう。
その際には、先進事例を参考にすることも、検討を進めていく中で有効な手段といえます。

まとめ

当記事では、配車のデジタル化について、その背景や利点、推進のポイント等を解説しました。
配車のデジタル化においては、デジタル技術を活用した配車システムの導入も有効な手段の一つであるといえます。

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