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物流コンサルタントの仕事とは?必要な資格、年収は?

2024/05/27

物流コンサルタント記事トップ

コラム

昨今、グローバル化やECの普及が急速に進む中で、物流コンサルタントの役割が大きく注目されています。社会の基盤として欠かせない「物流」の改善を担う物流コンサルタントとは、具体的にはどのような仕事なのでしょうか。
当記事では、物流コンサルタントの仕事内容や必要な資格・スキル、年収などについて紹介していきます。

物流コンサルタントとは

物流コンサルタントのクライアントは、主に荷主や物流企業となります。
荷主とは荷物の発送主のことであり、商品出荷元のメーカーや卸売業者がこれにあたります。物流企業とは、荷物の保管・運送など、物流に関連する業務を扱う倉庫会社や運送会社などのことを指します。
物流コンサルタントは、物流やロジスティクスに関する専門知識を活かして、こうしたクライアントの物流に関するさまざまな課題解決をサポートし、企業の競争力強化や利益の最大化に貢献します。企業の物流業務を詳細に分析し、現状の課題や改善点を明らかにした上で、最適な戦略やソリューションの提案を行います。
ただし、一口に「物流」・「ロジスティクス」といっても、保管や配送など業務内容は様々であり、食品や家電、アパレルなど業界によっても抱える課題は異なります。また、現場レベルの改善から、会社の方針や経営戦略をもとにした物流戦略の策定など、コンサルティングの規模も様々です。そのため、自身の経験やこれまでの実績・ノウハウにより、「現場改善に強い物流コンサルタント」、「アパレル業界に強い物流コンサルタント」など、それぞれに特化した物流コンサルタントが存在するというのが現状です。


物流コンサルタント画像1

物流コンサルタントの仕事内容

物流コンサルティングで解決できる課題

物流コンサルタントが扱う主な課題には、以下のようなものがあります。


物流コンサルタント「扱う課題」一覧

この他にも、企業の規模や業種、クライアントのニーズに応じてコンサルティングの内容は異なり、クライアントごとにカスタマイズされることが一般的です。

物流コンサルタントの仕事のプロセス

物流コンサルティングは、一般的に「現状把握・分析、課題の洗い出し」「解決策の作成・提案」「解決策の実行支援」「分析・改善」という流れで実行されます


物流コンサルタント「仕事のプロセス」図

物流コンサルティングにおいては、第一に、現状の把握・分析、課題の洗い出しを行います。物流の改善を進めるためには、まず課題を明確化することが重要です。従業員へのヒアリングや倉庫の視察など調査を行い、得られたデータをもとにコストなど数字に表れる部分は定量的に、実際に働いている現場従業員の課題感など数字には表れない部分は定性的に分析します。その分析結果をもとに、課題の洗い出し、整理を行い、報告書にまとめます。
その後、明らかとなった課題に対して、どのような施策を講じるべきなのかを検討し、クライアントに提案、採用された解決策を実行に移すサポートをします。
さらに、解決策の実行後も、その結果を分析・検証し、改善点などを検討する必要があります。また、解決策の実行による成果を定期的にチェックし、PDCAサイクルを回す支援を行うのも物流コンサルタントの仕事です。

物流コンサルタントに必要な資格やスキル

必要な資格

物流コンサルタントに必須の資格はありません。
ただし、以下のような資格を持っていると、業務を行う上で有益となります。


「物流技術管理士」

「物流・ロジスティクスのスペシャリスト」として、複数の物流業務を全体最適の視点から管理し、物流品質の向上や効率化の実践、分析的な手法による改善策の立案、実行の推進等を行う能力を有すると証明する資格


「グリーンロジスティクス管理士」

物流・ロジスティクス領域における環境負荷低減に関わる課題の把握、それに基づく環境負荷の低減に向けた計画立案、活動推進、定量的評価を行う能力を有すると証明する資格


「ロジスティクス経営士」

「ロジスティクス経営幹部(チーフ・ロジスティクス・オフィサー:CLO)」向けの資格であり、ロジスティクスの役割を経営の視点から捉え、各機能を総合的にデザイン、新たな戦略の立案や、新たな事業・サービスの企画・実行、ロジスティクス改革等を実践する能力を有すると証明する資格

この他にも、現在ではグローバル化に伴い海外との業務連携も活発なため、国際物流に関する専門知識やマネジメント能力を証明する「国際物流管理士」の資格や、英語などの言語に関連した資格も、業務に役立つといえます。

必要なスキル

物流コンサルタントに最も必要なスキルは、物流業務に関する専門的知識です。
実務経験については必須とはいえませんが、物流業務に関する全ての工程を把握した上で、現場のヒアリングや課題の明確化、それに対する解決策の作成と提案、課題解決への支援など、一連の業務を遂行するためには、実務で得られた経験やノウハウが大いに役立つといえるでしょう。
また、実際に物流現場に足を運び、人々の生の声を聞く必要もあるため、コミュニケーションスキルも重要となります。具体的な改善策や戦略を構築するための論理的思考や、プレゼンテーションスキルなど、コンサルタントとしての基礎的なスキルも必要となるでしょう。昨今では、物流のDXに関する動きも活発なため、高いITリテラシーやデジタルの知見も求められています。

物流コンサルタントの年収

リクルートエージェントが公表する、職種別の想定年収データでは、「物流・SCMコンサルタントの想定年収」は以下のとおり、740万円とされています。

物流コンサルタント「リクルートエージェント」引用文
出典:株式会社リクルート“物流・SCMコンサルタントの想定年収はどれくらい?”

また、物流コンサルティング事業を展開する企業の採用情報をみると、年収は400万円から1500万円ほどとされています。
このように、物流コンサルタントの年収額は幅広く、経験やスキル、所属する企業などによって大きく異なるという点は留意が必要です。

ただし、国税庁が「令和4年分 民間給与実態統計調査」で公表した、2022年の給与所得者の「平均年収は458万円*1」であることを考えると、経験やスキルなどによる差はあるものの、物流コンサルタントの年収は比較的高い水準にあるといえるでしょう。

*1出典:国税庁 長官官房 企画課“令和4年分 民間給与実態統計調査” 物流コンサルタント画像2

まとめ

当記事では、物流コンサルタントの仕事内容や必要な資格・スキル、年収などについて紹介しました。

物流は私たちの生活に欠かせない社会インフラの一つであり、昨今では物流の改善に向け、多くの企業が課題解消への取り組みを進めています。そのような中で、今後、物流分野を担う物流コンサルタントの重要性もますます高まっていくことでしょう。

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