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“今の物流”を見直せる 配送計画のシミュレーションサービスとは?

2024/05/10

BPaaSバナー記事内

コラム

物流業において、配送計画の可視化と効率化は円滑な業務運行とコスト削減に直結する重要な要素です。
当記事は、配送計画の現状に改善の必要性を感じている企業の皆様に向けた内容となります。そしてアナログな配送計画の課題やデジタル化の利点、配送計画の最適化への取組について、実際に弊社システムを導入された企業様の事例を交えてご紹介します。

アナログな配送計画の課題

物流業において配送計画は必須の業務であり、業務の効率化は、今後の物流業界の変化に対応していく上で、重要な戦略の一つであるといえます。

従来のアナログ方式で配送計画を作成する場合、多くの企業では地図、紙、ペンを使用し、経験と直感に基づいてルートを決定しています。エクセルなどのツールを使用している企業でも、結局は人力で時間をかけていることがほとんどではないでしょうか。

配送計画、配車業務の難しさはこちらの記事でも解説しています。
https://loogia.jp/news/vehicle-dispatching/


BPaaS1

アナログな配送計画には、次のような様々な課題が存在します。

ブラックボックス化された物流課題

アナログな配送計画では、業務の各種データを突き合わせることが難しく、全体を見通して計画の良し悪しを判断することが困難となります。それゆえに何が自社の効率化を妨げる課題となっているのか、分析しようとしてもできないという状況に陥ることもあります。
2024年4月の働き方改革関連法施行により、配送業者だけでなく、荷主企業においても物流の適正化や生産性向上に向けた取り組みが求められており、その社会的責任も大きくなっています。物流課題のブラックボックス化を避け、実態を把握することは、物流の適正化や業務効率化を進める上でも重要であるといえるでしょう。

時間の浪費

ルートを作成する際には、車両台数や時間指定など非常に多くの複雑な条件を考慮しなければならず、アナログな配送計画では膨大な時間を費やして作業をする必要があります。その結果、他の業務に充てるべき時間の圧迫にもつながっています。

柔軟性の欠如

アナログな配送計画では、急な配送依頼への対応や突発的な道路状況の変化に対して、迅速かつ柔軟に対応することが難しいといえます。
また、経験と専門知識が豊富な配車担当者やベテランドライバーの知見に頼りがちであり、業務の属人化や業務負担の偏りが生じる場合も多くあります。

デジタル技術で、配送計画の最適化を

アナログな配送計画における課題の解消には、配送計画業務をデジタル化することが有効な手段であるといえます。

デジタル上で計画の作成を支援する「配車システム」では、配車、配送情報がデジタルデータ化され、業務の一元管理が可能となります。物流実態の把握や課題の洗い出しも容易となり、業務効率化に向けた取り組みの推進にも役立ちます。 また、「自動配車システム」を活用すれば、熟練した配車担当者でなくても、短時間で自動的に最適な配送ルートを作成することができるため、配送計画業務の属人化解消にもつながります。
さらに、GPSを活用した車両の位置情報や配送の進捗状況の把握により、渋滞などのトラブルや急な配送依頼への対応も容易となります。

今の配送計画を診断し見直しをするシミュレーションサービス

昨今の物流業界は、2024年問題への対応やESG・SDGsへの取り組みなど、様々な課題を抱えており、物流事業者、荷主企業双方において、物流改善に向けた取り組みの加速が求められています。
こうした中で、施策の検討に向け、自社の物流実態の把握を進めたいと考える企業も増えていますが、自社でのデータ解析が難しく、作業がなかなか進まないという企業も少なくありません。

そこで、弊社では、自社開発の自動配車システム「Loogia」を活用した「シミュレーションサービス」を提供しています。配送計画の効率化経験が豊富なコンサルタントが、Loogiaのテクノロジーを活用したデータをもとにシミュレーションを行い、「今の配送計画が本当に効率的なのか」を診断、現況と改善ポテンシャルの可視化を行います。

次項では、配車シミュレーションサービスの事業責任者土崎へのインタビューをもとに、Loogiaを活用したシミュレーションサービスについて、実際に利用された企業様の事例とともにご紹介します。


BPaas土崎紹介

高精度な配送計画を作成する「自動配車システム」を活用

弊社開発の自動配車システム「Loogia」は、名古屋大学で研究されている世界最高水準の「組合せ最適化」という技術を用いて、最適な配送計画を作成するサービスです。2019年にサービス提供を開始し、現在では累計200社以上の導入実績があります。


BPaas選ばれる理由

時折、すでに配車システムを利用されたことのあるお客様から、システムを利用したにも関わらず、作成したルートで実際に走ってみると、計画と実際にかかった時間に大きなズレが生じてしまったというお話を伺うことがあります。
Loogiaでは、特許技術を活用した高精度な経路探索により、他とは一線を画す、計画通りに走れる「ズレない」配送計画を実現しています。計画と実走の時間にほとんど差異が生じない、いわゆる”可走性”が高い配送ルートの作成が可能です。

弊社のシミュレーションサービスでは、このLoogiaの技術を用いたシミュレーションにより、高精度な物流分析と、実際の走行に則した、正確な改善ポテンシャルの把握が可能となります。

シミュレーションサービスで何ができるのか?

弊社のシミュレーションサービスでは、配車のシミュレーション業務を、Loogiaのシステムを用いて弊社スペシャリストが代行いたします。

このサービスは、以下のようなケースにご活用いただけます。

BPaas利用ケース

またサービスご利用の流れは以下の図の通りです。


BPaaSサービスの流れ

評価項目の決定・条件提示などを経て、最短3ヶ月で、配送計画の現況を可視化し、最適化のシミュレーションと改善ポテンシャルを数値でお見せします。改善の余地があれば、そこからさらに実際の車両数や配送ルートの見直しなど、最適化に向けた取り組みのご支援も可能です。

今の配送を改善した際の潜在的な効率化・コスト削減幅はなかなか自社だけでは調査が難しいのではないでしょうか。まずは改善のポテンシャルを見る目的としても、シミュレーションしてみることをお勧めします。

弊社サービスを活用した、配送計画見直しの事例

実際にLoogiaを活用して配送計画の改善を行った企業様の事例を2つ紹介していきます。

T社様(リネン配送)の事例

BPaasT社リネン事例

T社様はルート見直しを希望いただいたものの、当初はデータの素地がそもそもなかったため、固定ルートの見直しとしてLoogiaを活用しながら、現行ルートのデータの整備を行われました。これまで考慮したくてもできなかった条件や実務上必要となる業務要件を明確化していくとともに、具体的なコスト削減の余地を把握することが可能となりました。

T社様(機械、機械資材等卸)の事例

BPaasT社事例

T社様は委託便を内製化したいということからシミュレーションサービスを活用いただき、実走行を通して内製化を進める結果となりました。物流改革の1つではありますが、営業戦略とも密接に関わった取り組みとなっています。

その他の事例

上記の企業様以外でも実証実験を進めており、下記のような活用を見込んでいます。


  • 拠点を統廃合し、拠点の最適化を図る
  • 拠点を新設する場合に、どこに置けばよいのかをシミュレーション
  • 利用車両数の削減により、コストカットを図る
  • 来年に想定している物量をもとに必要な人員や車両台数を試算する
  • CO2の削減幅をシミュレーション
  • 納期短縮や柔軟な対応による顧客満足度の向上

  • ルートが固定的で決まっている場合のルート見直しとしても活用いただけます。また、拠点の最適化や物流費削減などでも活用いただけます。固定的なルート集配のみならず、毎日配送先が変動する企業様でもシミュレーション利用が可能です。

    まとめ

    当記事では、アナログな配送計画の課題とデジタル化による利点、「シミュレーションサービス」の活用による配送計画の最適化について、実際の弊社サービス活用事例を交えてご紹介しました。

    現在、人手不足を含む様々な物流課題が懸念される中で、配送計画業務のデジタル化は業務効率化への一つの要であるといえます。さらに、自社の物流の現況を把握することは、今後の物流環境の変化に対応していく上で、非常に有効な手段となるといえるでしょう。

    弊社のシミュレーションサービスでは、Loogiaを用いたシミュレーションにより、配送計画の現況と改善ポテンシャルを数値で示し、より精度の高い診断と分析を行うことができます。診断・分析の結果により、配送計画の最適化に向けた、車両数や配送ルート見直しなどのご提案も可能です。今後の経営戦略策定のための手段としても活用いただけます。
    「まずは現状の分析をしたい」というご要望にもお応えできますので、ぜひ一度ご連絡ください。Loogiaのスペシャリストが手厚くサポートいたします。

    物流改善への取り組みが求められる今、業務のデジタル化やシミュレーションサービスの活用で、持続可能な物流へと未来を切り開きましょう。

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