導入事例
食品配送
事業拡大に向けLoogiaを導入。配車条件の多い社内物流を標準化し、暗黙知から形式知の配車業務に。
食品卸
業務自動化・標準化
導入背景
・販路を広げたことにより配送ルートが煩雑になることに備えたい
・今後の売り上げ拡大に向けて物流の標準化を行いたい
・今後の売り上げ拡大に向けて物流の標準化を行いたい
利用方法
・様々な条件を考慮した配送ルートの効率的な作成
・追加配送のためにリアルタイムでのドライバーの位置情報を確認
・追加配送のためにリアルタイムでのドライバーの位置情報を確認
効果
・スピーディーに配送ルートが作成されるようになった
・配送ルートに関する社内調整がしやすくなった
・販売の機会ロスが減った
・物流の標準化、IT化ができ、パートの方にも操作してもらう見通しが立った
・配送ルートに関する社内調整がしやすくなった
・販売の機会ロスが減った
・物流の標準化、IT化ができ、パートの方にも操作してもらう見通しが立った
お客様の声
株式会社泉州屋
事業拡大に伴いLoogia導入を決定された秋山社長(右)
Loogiaを使った社内オペレーション構築と配車計画の作成を主導された田中課長(左)
Loogiaを導入したきっかけや背景を教えてください。
秋山様:事業拡大として新しく外食業界への卸を始めたことがきっかけです。泉州屋は1964年の創業当時から果物を量販店に卸してきました。2004年頃からは野菜も始めましたが、あくまでも果物がメインの会社です。しかし異常気象や農業従事者の高齢化の影響から国産の果物の生産量は年々減少しており、従来の販路だけでは立ちいかなくなるのでは、という問題を抱えていました。
さらにもう一つの問題が、物流費の高騰です。2024年問題に伴う法改正で今までのような長距離では青果を運べなくなりました。当然人件費が上がり、物流費の高騰に繋がります。
この2つの問題に対して、何か対策を打たなくては、ということで販路を広げるために、これまでの卸先であるスーパーや百貨店以外にも外食や病院、コンビニ等へ野菜1つでもいいから卸していこうという方針を決めました。そこでまずは営業先を考えなくてはなりません。通常であればその後の配達がスムーズにできるように、1本の幹線道路の両側にあるお店に営業をかけていきます。しかし泉州屋は外食への取り組みは新参者ですから、とにかく扱ってくれるお店に届けようと、“道”を基準にすることはやめて”エリア”で考えるようにしました。営業先、つまり今後の配送先を線ではなく面で捉えていくことにしたんです。面で考えていくと、配送はあっちに行ったりこっちに行ったりとルートが煩雑になります。
また、野菜や果物を取り扱っているのでトラックも、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯に対応しています。三温度帯のうち2つの温度帯が運べる車両といったトラックの種類や、道によって制限されてしまう入れる車両のサイズ、そして軽トラしか運転できないといった制約条件によるドライバーの調整も必要になります。
はじめは人の手だけでも配送ルートを作れますが、今後車両数が増えていけば、どんなに社員の能力が高くても様々な条件を考慮しながら配車ルートを考えることには限界が来ます。そこで配車ソフトを取り入れて物流の標準化をしようと思ったのがきっかけでした。スーパーに販売するインフラには60年の歴史があり確立されていましたが、外食に対しては既存のインフラがない段階でしたので新しいシステムを取り入れやすく、今がチャンスだと思いました。
さらにもう一つの問題が、物流費の高騰です。2024年問題に伴う法改正で今までのような長距離では青果を運べなくなりました。当然人件費が上がり、物流費の高騰に繋がります。
この2つの問題に対して、何か対策を打たなくては、ということで販路を広げるために、これまでの卸先であるスーパーや百貨店以外にも外食や病院、コンビニ等へ野菜1つでもいいから卸していこうという方針を決めました。そこでまずは営業先を考えなくてはなりません。通常であればその後の配達がスムーズにできるように、1本の幹線道路の両側にあるお店に営業をかけていきます。しかし泉州屋は外食への取り組みは新参者ですから、とにかく扱ってくれるお店に届けようと、“道”を基準にすることはやめて”エリア”で考えるようにしました。営業先、つまり今後の配送先を線ではなく面で捉えていくことにしたんです。面で考えていくと、配送はあっちに行ったりこっちに行ったりとルートが煩雑になります。
また、野菜や果物を取り扱っているのでトラックも、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯に対応しています。三温度帯のうち2つの温度帯が運べる車両といったトラックの種類や、道によって制限されてしまう入れる車両のサイズ、そして軽トラしか運転できないといった制約条件によるドライバーの調整も必要になります。
はじめは人の手だけでも配送ルートを作れますが、今後車両数が増えていけば、どんなに社員の能力が高くても様々な条件を考慮しながら配車ルートを考えることには限界が来ます。そこで配車ソフトを取り入れて物流の標準化をしようと思ったのがきっかけでした。スーパーに販売するインフラには60年の歴史があり確立されていましたが、外食に対しては既存のインフラがない段階でしたので新しいシステムを取り入れやすく、今がチャンスだと思いました。
配車システムの中でもLoogiaを選ばれたのはなぜですか。
秋山様:まずはこれまでにない新しい会社で面白いなと思ったからです。Loogiaを知ったのは、知り合いから「面白い会社があるよ」と教えてもらって、新型コロナウイルスが蔓延し始める少し前にオプティマインドさんにお会いしたことがきっかけでした。元々私は過去にコンピューター関係の仕事をしていたので、配車ソフトは昔から知っていましたが、当時の配車ソフトはなかなか使いにくいものが多かった印象があります。色々な運送屋さんから話を聞いても当時のイメージからか「よく配車ソフトを使っていますね」と言われるほどです。しかしそこから10年ほど経ちそろそろ機が熟して進化した配車ソフトが出てきたのではないかなと期待していたところ、Loogiaに出会いました。展示会でも様々なソフトを見てきましたがLoogiaは全く新しいソフトだと思いました。
そこからLoogiaの話を聞いていくうちに、泉州屋の求める条件である配送先や物流、車種の組み合わせといった多くの変動要因をこなせるソフトだと思えました。今後も技術的に私たちの業界にも対応していってくれるだろうという信頼感も感じましたし、費用やコスト面でクリアしていたこともあり導入を決めました。
そこからLoogiaの話を聞いていくうちに、泉州屋の求める条件である配送先や物流、車種の組み合わせといった多くの変動要因をこなせるソフトだと思えました。今後も技術的に私たちの業界にも対応していってくれるだろうという信頼感も感じましたし、費用やコスト面でクリアしていたこともあり導入を決めました。
コロナ禍での導入となりましたが影響はありましたか。
秋山様:元々、外食への卸はしていなかったので幸い売り上げが減ることはありませんでした。新型コロナウイルスは永遠には続かないと思い、一時的に赤字になったとしても変わらず1件でも外食での取引先を探そうという方針で進めました。今ではコロナ禍以前のように外食にも人が戻ってきていますし、売上も順調に伸びています。
Loogiaの導入にあたって苦労したことはありますか。
田中様:導入は2か月ほどでそこまで大変ではなかったのですが、Loogiaで出した結果に対して微調整をしていくのが難しかったです。もちろん私の思い描いている配送ルートに100%ならないことは承知していますが、やはり「この配送先にはこの車で行きたいな」と思う場合があります。その際に前もって優先順位を付けて入力することや、時間の幅など数値を調整していくことが大変でした。
あとは、営業サイドとの社内調整にも苦労しました。外食の場合、朝7時頃までには配送ルートの確定をして、8時ごろから積み込みをするのですが、Loogiaに入力している最中に営業側から追加の注文や、後便を作る要請が入ることがあります。それに都度応じていては出荷に間に合わないため、先に出しておいたルートを調整して組み直すことが多くありました。営業サイドとのやり取りが大変でした。
秋山様:後から発生する配送ルートの調整も件数が少なければできるけれども、増えれば増えるほど無理になってしまいます。やはり時間を早めに締め切らないと、どんなに配車担当がスーパーマンでも、Loogiaがどんなに優秀でも間に合いません。営業サイドからすれば配車ソフトを導入したことで締め切り時間が早まると「今までとやり方が違う」と思われますが、そこは理解をしてもらうために配車担当がよくやってくれていて、本当に苦労をしただろうなと思います。
今までは人の能力に頼っていたけれども、例えば人がチェンジしたときや、担当者が病気になったときには限界が来る。しかしLoogiaを導入することで、暗黙知を形式知にでき、社内の物流を標準化できると期待しています。なかなか社内の調整は大変ですが、今後さらに外食の売上を伸ばしていくためにはLoogiaは必要です。
あとは、営業サイドとの社内調整にも苦労しました。外食の場合、朝7時頃までには配送ルートの確定をして、8時ごろから積み込みをするのですが、Loogiaに入力している最中に営業側から追加の注文や、後便を作る要請が入ることがあります。それに都度応じていては出荷に間に合わないため、先に出しておいたルートを調整して組み直すことが多くありました。営業サイドとのやり取りが大変でした。
秋山様:後から発生する配送ルートの調整も件数が少なければできるけれども、増えれば増えるほど無理になってしまいます。やはり時間を早めに締め切らないと、どんなに配車担当がスーパーマンでも、Loogiaがどんなに優秀でも間に合いません。営業サイドからすれば配車ソフトを導入したことで締め切り時間が早まると「今までとやり方が違う」と思われますが、そこは理解をしてもらうために配車担当がよくやってくれていて、本当に苦労をしただろうなと思います。
今までは人の能力に頼っていたけれども、例えば人がチェンジしたときや、担当者が病気になったときには限界が来る。しかしLoogiaを導入することで、暗黙知を形式知にでき、社内の物流を標準化できると期待しています。なかなか社内の調整は大変ですが、今後さらに外食の売上を伸ばしていくためにはLoogiaは必要です。
Loogiaを導入して良かったことはありますか。
田中様:Loogiaはすぐにデータが出てくれて速いですね。今までやってこなかった外食という分野でのLoogiaの導入なので、過去データがなく比較ができないのですが、スピーディーさを感じています。
秋山様:間違いなく配車担当がやっている仕事は時間が短縮されていて、その時間で他の業務もできるようになっています。
良かったことは他に3つあると思っていて、まずは社内の物流へのクレームが減り、社内調整の時間が減少しました。例えばこれまではドライバーさんから「ここには配達したくない」という要望がありましたが、Loogiaを導入してからは「トラックAはここに配達に行っているから、トラックBはここにしか行けないんだ」等、配車係側も理由を伝えやすくなりました。先ほど営業側との調整に苦労したと話しましたが、理解されるようになると営業側も時間を守ってくれるようになりました。
あとは販売機会のロスが減っていることです。Loogiaは人の手で考えるよりも効率的な配送ルートを組んでくれます。定量化はしにくいのですがLoogiaによって販売の機会ロスが減ったのはメリットだなと思います。
また、物流の標準化、物流のIT化ができるようになりました。これまでは配送担当一人しかできなかったことをこれからは誰でもできるように変えていかないといけないと思います。いずれはLoogiaの操作をパートの方にお任せできるようにしたいです。
秋山様:間違いなく配車担当がやっている仕事は時間が短縮されていて、その時間で他の業務もできるようになっています。
良かったことは他に3つあると思っていて、まずは社内の物流へのクレームが減り、社内調整の時間が減少しました。例えばこれまではドライバーさんから「ここには配達したくない」という要望がありましたが、Loogiaを導入してからは「トラックAはここに配達に行っているから、トラックBはここにしか行けないんだ」等、配車係側も理由を伝えやすくなりました。先ほど営業側との調整に苦労したと話しましたが、理解されるようになると営業側も時間を守ってくれるようになりました。
あとは販売機会のロスが減っていることです。Loogiaは人の手で考えるよりも効率的な配送ルートを組んでくれます。定量化はしにくいのですがLoogiaによって販売の機会ロスが減ったのはメリットだなと思います。
また、物流の標準化、物流のIT化ができるようになりました。これまでは配送担当一人しかできなかったことをこれからは誰でもできるように変えていかないといけないと思います。いずれはLoogiaの操作をパートの方にお任せできるようにしたいです。
Loogiaを導入後にリリースされた新機能についてはいかがでしたか。
田中様:配送を確定させる新機能ができて、助かっています。これまではどの段階が確定なのかドライバーに伝わりにくかったため、配送ルートの変更作業をし終える前にドライバーが出発してしまうことがありましたが、確定ボタンでそれが改善されました。たまに確定ボタンを押し忘れているとドライバーさんから「今日のコースまだ出ていないよ」と教えてもらうことがあり、相互確認ができるようになった点も助かっています。
秋山様:あとは動態管理の機能もですね。本社事務所に大きな画面で動態管理を映しているので、どのトラックが今どこにいるかが一目瞭然です。
田中様:追加の配送が発生したときに、どのドライバーさんが早く戻ってくるのか、事務所で動態管理画面を見ながら状況把握ができるので便利です。
秋山様:泉州屋は大阪の東部市場エリア内に本社事務所があるので、ガラス張りの事務所の外を通る人が社内の動態管理の画面を見たときに「泉州屋はITにも力を入れているんだな」と思ってもらえるかなという期待もしています。
秋山様:あとは動態管理の機能もですね。本社事務所に大きな画面で動態管理を映しているので、どのトラックが今どこにいるかが一目瞭然です。
田中様:追加の配送が発生したときに、どのドライバーさんが早く戻ってくるのか、事務所で動態管理画面を見ながら状況把握ができるので便利です。
秋山様:泉州屋は大阪の東部市場エリア内に本社事務所があるので、ガラス張りの事務所の外を通る人が社内の動態管理の画面を見たときに「泉州屋はITにも力を入れているんだな」と思ってもらえるかなという期待もしています。
配車システムを使ってみようとお考えの配車係の方へメッセージをお願いします。
田中様:自分が考えたコースが100%ではないですが、やはりコンピューターが出したコースを見ると「なんでこのコースになったんだろう?」と思うことがあります。そのあたりを自分の中でどう折り合いをつけてクリアしていくかは大切だと思います。
最後に今後の展望や、オプティマインドに期待することを教えてください。
秋山様:技術的な進歩を期待しています。例えば音声入力ができるようになったり、他のデータからの自動入力ができるようになったりと、どんどん進化させていただきたい。今も頻繁に泉州屋に来ていただいていて助かっていますがシステムの新規機能の改善がどんどん早くできるようになるといいなと思っています。
田中様:社長から音声入力の話がありましたが、伝票は必ず入力するので伝票から読み取って配送コースが反映されるような機能があるといいなと思います。ただ単位がピースなのか、ケースなのかによって荷姿が変わるので、情報をうまく積載量に反映させるのが難しいといったハードルはあると思います。
田中様:社長から音声入力の話がありましたが、伝票は必ず入力するので伝票から読み取って配送コースが反映されるような機能があるといいなと思います。ただ単位がピースなのか、ケースなのかによって荷姿が変わるので、情報をうまく積載量に反映させるのが難しいといったハードルはあると思います。