SaaS型の物流管理システムとは?導入のメリットやおすすめ5選を紹介

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近年物流業界では人手不足への対応やコスト削減等を期待し、DXが急速に進んでいます。その中でも費用を抑えて手軽に導入・運用が可能なSaaS型システムが注目を集めています。

本記事ではSaaS型システムの特徴や導入のメリット、おすすめのサービスをご紹介します。

物流DX市場の現状と将来性

近年、物流業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、業務の自動化やデジタル化が急速に進んでいます。​

これに伴い、物流DX市場は拡大を続け、2030年には1兆1670億円に達すると予測されています。(参考:MONOist

特に倉庫管理システム(以下WMS)の市場は、2030年に2023年比56.3%増の497億円に拡大すると見込まれています。​これは、人手不足の深刻化や物流業務の効率化ニーズの高まりが背景にあります。 ​

また、物流ロボティクス市場も成長が期待されており、2025年には583億円、2030年には1500億円に達すると予測されています。​この成長は、物流業務の自動化・効率化を推進する動きが加速していることを示しています。 ​

これらの動向から、物流業界におけるDX推進とシステム導入の重要性が一層高まっており、今後もこのトレンドは続いていくと考えられます。

この情勢の中で​企業は、今後持続的に事業を運営し成長していくために最新のテクノロジーを活用した物流システムの導入等による競争力の強化と業務効率の向上を図ることが求められています。

物流管理システムのタイプ

物流業務を効率化するためのシステムには、主に以下の3つのタイプがあります。

1. オンプレミス型

自社のサーバー環境にシステムを構築するタイプで、以下のような特徴があります。

オンプレミス型のシステムは大規模な企業や、特定の業務要件に合わせたカスタマイズが必要な企業に適しています。

2. SaaS型(クラウド型)

インターネット経由で利用できるサービスとして提供されるタイプで、主な特徴は以下の通りです。

初期投資に費用をかけづらい中小企業や、迅速にDXを推進したい企業におすすめです。

3. ハイブリッド型

オンプレミス型とSaaS型のメリットを組み合わせた形態です。

例えば、重要な機密情報はオンプレミスで管理して、配送情報などはSaaS型でリアルタイムに共有することで業務効率化を図ることができます。

またこれまで利用していたオンプレミス型の基幹システムとSaaS型を連携することでスムーズにDXを推進することも可能です。

ハイブリッド型には以下のような特徴があります。

既にオンプレミス型のシステムを持っている、または段階的にクラウド移行を進めたい企業やカスタマイズが必要な企業に適しています。

SaaS型物流システムを導入するメリット5選

近年、業界ではDXの加速により、SaaS型の管理システム導入が進んでいます。従来のオンプレミス型システムと比較して、以下のようなメリットがあります。

1. コスト削減

オンプレミス型はサーバー構築やシステム開発に大きなコストがかかりますが、SaaS型は月額課金制で利用できるため、初期費用を抑えられます。

またSaaS型はサービスを提供する事業者がシステムの管理・アップデートを行うため、社内のITリソースを削減でき、運用負荷が軽減されます。

2. スピーディーな導入と運用

オンプレミス型では開発・導入に数ヶ月~1年程度かかるケースが一般的ですが、SaaS型はアカウントを作成すれば即座に利用開始できます。

またクラウド上で提供されるため、常に最新の機能やセキュリティ対策を適用でき、アップデートの手間も不要です。

3. 業務効率の向上

物流拠点間やドライバーとの情報共有がスムーズになり、在庫状況や配送進捗を把握でき、トラブル等にも迅速な対応が可能です。

また直感的な操作が可能なシステムが多く、経験の浅い従業員でもスムーズに業務を遂行でき、属人化を防げます。

4. 他システムとの連携が容易

基幹システムや顧客管理システム、受発注管理システムなどとスムーズにデータを連携できるため、業務プロセス全体を最適化できます。

システム以外にも倉庫のロボットや配送車両のセンサーと連携することで、自動化や最適化を促進することも可能です。

5. DXの推進

紙ベースの業務やエクセル管理を、クラウド管理に移行することでDXの第一歩を踏み出せます。

これを進めることで、需要予測や配送ルート最適化など、最新のテクノロジーを活用した物流業務の高度化の実現に近づきます。

物流管理のためのSaaS型システム5選

物流管理のために提供されているSaaS型システムは数多くあります。自社の特性や課題、導入の目的などに合わせてサービスを選ぶのがポイントです。

本章ではおすすめのSaaS型システムを5つ紹介します。

Loogia(ルージア)

「Loogia」は最適かつ高精度な配車/配送計画を自動で作成可能な輸配送最適化ソリューションです。配送計画作成・ドライバーアプリ・車両動態管理の大きく3つの機能を有しています。

自動配車に加え、リアルタイムでの動態管理も可能で、物流業務の生産性を大きく向上させることが可能です。実際の走行車両から収集したビッグデータを用いるため、精度が高く「ズレない」配送ルートを作成できるのが大きなポイントです。

物流戦略の立案を支援するコンサルティングサービスなども幅広く提供しているため、初めてシステム導入を検討している企業におすすめです。

https://loogia.jp

クラウドトーマス

「クラウドトーマス」は入出庫管理や在庫管理、マスタ管理機能などを搭載したWMSです。

1日あたり最大で3,000件、「クラウドトーマスPro」ではそれを超える数のデータのやりとりが可能で、複数拠点を抱えるような大規模な物流を管理したい企業におすすめです。また特殊なロットやバラ売りにも対応でき、カスタマイズ機能もあるため、柔軟な在庫管理や在庫数の適正化が可能です。

スマートフォンがあれば運用を開始できるため導入のハードルが低いのもポイントです。

https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp

ロジザードZERO

「ロジザードZERO」は、EC特化型のWMSです。

倉庫配置や流通の複雑化に対応し「いま・どこに・なにが・いくつあるのか」をリアルタイムで一元管理できます。商品管理や在庫状況照会、同梱物管理など在庫管理のための機能を豊富に搭載しており、無人搬送ロボットや自律走行ロボットとも連携が可能なため自社に合わせた運用がしやすいサービスです。

また導入前から現場を訪問するなど手厚いサポート体制が完備されており、導入後も365日電話やメールで対応してくれるため、デジタル化に不安を抱える企業におすすめです。

https://www.logizard-zero.com

TUNAG for LOGISTICS

「TUNAG for LOGISTICS」はドライバーとの円滑なコミュニケーションを実現する情報共有アプリです。

日報の入力やリアルタイムな情報共有が可能で、手軽にドライバーとコミュニケーションを取れます。スマートフォンで直感的な操作が可能でITに不慣れな人でもスムーズに利用できます。

ドライバーと密につながることで、業務効率を向上させることができ、また現場スタッフ同士の交流を促進させることで離職率を低下させる効果も期待できます。

https://biz.tunag.jp/lp/logistics

AnyLogi

「AnyLogi」はEC事業者向けの配送効率化プラットフォームです。

受注管理・在庫管理・出荷管理の大きく3つの機能を備えており、ECサイトと連携することで、リアルタイムでのステータス管理や、出庫作業などの自動化が可能です。また海外のパートナーと連携した越境対応もサポートしてくれるため海外に向けたEC物流にもおすすめです。

料金は従量課金制で、初期費用・追加費用は不要なので導入ハードルが低いのもポイントです。

https://anylogi.com/ja

物流SaaS1

SaaSで手軽に始められる、配送業務の効率化ならLoogia

SaaS型システム「Loogia(ルージア)」は、自動配車が可能なクラウドシステムで、配送業務の効率化を進めたい企業におすすめのサービスです。

Loogiaは自動で最適な配送ルートを算出する高精度な自動配車機能と、リアルタイムの動態管理機能を備えています。これにより属人的になりがちな配車業務を誰でも簡単に行うことができ、車両台数の削減やコストの削減を実現します。

また、Loogiaの強みは実走行データを活用した独自のアルゴリズムで「ズレないルート」を提案できる点にあります。現場の実態に即した最適化が可能で、結果として業務全体の効率化とサービス品質の向上に貢献します。

Loogiaは月額課金制で初期費用を抑えられるため、スモールスタートでの導入や、まずは一部拠点での試験導入などにも対応可能です。

また併せて「Loogiaコンサルティング」というコンサルティングサービスも提供しています。

高精度な配車計画を作成できる「Loogia」を活用し、現実的かつ実行可能な改善をご提案できることを強みとしています。課題の特定や目標設定から現場の改善まで一気通貫で支援可能ですので、物流業務の改善に課題感をお持ちの方は、まずは気軽にご相談ください。

まとめ

物流業界では、深刻な人手不足やコストの増加、複雑化するオペレーションへの対応やDXによる業務改革が求められています。

物流管理システムにはオンプレミス型、SaaS型、ハイブリッド型がありますが、特にSaaS型の物流管理システムは、初期費用を抑えつつ、柔軟な運用が可能で「手軽さ」と「高度な業務最適化」を両立する選択肢として注目されています。

物流DXを推進していくためには、自社の業務課題に合った最適なシステムを選び、段階的に導入していくことが重要です。

SaaS型システムであれば、スモールスタートも可能で、無理なくデジタル化への一歩を踏み出せます。

興味をお持ちの方はぜひ下記より詳細をご覧ください。

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